牛乳アレルギー(Cow's milk allergy)は、牛乳に含まれるたんぱく質に対するアレルギー反応である。食物アレルギーとしては鶏卵に次ぐ。主な原因は、牛乳に含まれるタンパク質の一種であるアルファs1-カゼインである。反芻動物の牛、羊、ヤギの乳では交差反応を示しうる。アナフィラキシーを発症する事もある。
以下、乳は特に断らない限り牛乳を中心とする。
0歳を頂点に多くは乳・幼児期に発症する。大半は数年で症状を出さなくなる。乳児では母乳が認知機能や免疫系の発育を含めて最善である。次点で牛乳タンパク質分解乳が推奨されているが、大豆や米に由来する配合乳の方が早くおさまるという研究結果も現れている。また、加熱処理された牛乳に耐えられる子供は多く、その摂取によりすべての牛乳への耐性の獲得者が増加した。
有病率は、未就学児で1-17.5%、5-16歳で1-13.5%、成人で1-4%の範囲で報告されており、選択の偏りのない出生コホート研究では、フィンランド1.9%、ノルウェーの4.9%である。16歳までに79%がアレルギー感作において耐性を獲得する。
日本の食物アレルギーでは鶏卵に次ぐ多さで、牛乳、鶏卵は幼児多い。0歳時を最多にして年齢と共に減っていき、多くは乳幼児期に発症する。幼児には多く見られ、2-3歳で耐性を獲得し自然に消えていくことが多い。 ...
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