ロッキー山紅斑熱(ロッキーさんこうはんねつ、Rocky Mountain spotted fever)とはRickettsia richettsiiを原因とするヒトのリケッチア感染症の一種。同義語として斑点熱、ダニ熱、ダニチフスなどがある。
最初にアメリカ合衆国のロッキー山脈周辺で見つかった症状のためこの名称であるが、北米の広域で症例が見られる。アメリカ合衆国では最もよく見られるリケッチア感染症である。潜伏期間は3〜12日で、発症すると皮膚に赤い発疹が生じる
カクマダニ、チマダニなどのマダニによって媒介され、齧歯類、鳥類、兎、羊などで感染環が成立する。マダニの活動期である春から夏にかけて発生しやすい。
治療には感受性のある抗生物質が用いられる。
獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
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