右胸心(うきょうしん、英: Dextrocardia)または右心症とは、心臓の胸腔内での位置の分類の一種であり、心臓の大部分が右胸腔に位置している状態を指す。
心臓の位置・方向は胸郭内での位置と心基部・心尖部の軸方向により右胸心、正中心または中間位心 (Mesocardia)、左胸心(Levocardia) に分類され、右胸心は心尖部が右側を向いている状態である。発生頻度は概ね12000人に1人の割合である。
孤立性右胸心(英: isolated dextrocardia)
鏡像型右胸心(英: dextrocardia situs inversus)
内臓錯位(英: situs ambiguus)に伴う右胸心
孤立性右胸心は、心臓が胸郭内で通常より右側に位置しているが、その他の内臓位置異常を伴わない状態である。この場合、複雑心奇形や、肺低形成(英: pulmonary hypoplasia)などその他の関連臓器の形成異常を合併することが多い。
鏡像型右胸心では、心臓は右胸郭内に正常心と鏡像をなすように位置している。この時他の全ての腹部臓器も通常の場合と反転した位置関係にある(完全内臓逆位)。 ...
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