メジナ虫症またはギニア虫症 (略称GWD)はギニア虫による感染症である。ギニア虫の幼生に感染したケンミジンコの入った水を飲むことでヒトに感染する。初期は症状がなく1年後程にメスの虫によって皮膚の中に水膨れを起こし痛みを感じる様になる。大概この症状は下肢に発症する。その後、虫は数週間かけて皮下から出てくる。その期間中は歩いたり働くことが困難な場合がある。この感染症で死に至ることは稀である。
ギニア虫症はヒトへの感染だけでなく、犬にも感染することがある。この虫は幅が大体1~2ミリ、メスの長さは60~100ミリ(オスはメスよりかなり短い12~29ミリ)である。人体の外では、幼生として水中で3週間まで生きることができ、その間にミジンコに食べられ(寄生し)なければ成長できない。ミジンコの中にいる幼生は4ヶ月まで生きることができる。ゆえに、この感染症が再発し続けるには毎年ヒトに感染しなければならない。感染のほとんどの診断は徴候や身体観察が基本的である。
予防方法はまず感染の早期診断、ついでギニア虫の拡散を減らすため、傷口が飲用水に接触するのを避けることである。その他にするべきことは清潔な水の確保改善だが、もし清潔な水が確保できない場合は水をろ過して使うことである。布でろ過するだけでも十分な場合がほとんどである。汚染された飲み水は殺虫剤のテメホスを使って幼生を殺し消毒することができるが、テメホスは治療用の薬やワクチンではない。ギニア虫は棒に巻きつけゆっくり数週間かけ取り除くことができる。ギニア虫が出てくる時にできた潰瘍( ...
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