熱中症(ねっちゅうしょう、英: hyperthermia)とは、暑熱環境下においての人間の身体適応の障害によって起こる状態の総称である。人間以外の動物も同様な状態になる(「人間以外の例」参照)。
高温障害である。日常生活の中で起きる「非労作性熱中症(ひろうさせいねっちゅうしょう)」と、スポーツや仕事などの活動中に起きる「労作性熱中症(ろうさせいねっちゅうしょう)」に大別できる。
本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇に伴う臓器血流低下と多臓器不全で、表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがある。また、熱中症が原因で死亡することもある。特にIII度の熱中症においては致死率は30%に至るという統計もあり、発症した場合は程度によらず適切な措置を取る必要があるとされている。また死亡しなかったとしても、特に重症例では脳機能障害や腎臓障害の後遺症を残す場合がある。
屋内・屋外を問わず、高温・多湿が原因となって起こり得る。湿球黒球温度21 - 25℃あたりから要注意になる。日本の国立衛生研究所の資料によると、25℃あたりから患者が発生し(段階的に増え)、31℃を超えると急増する。 ...
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