睡眠時遊行症(すいみんじゆうこうしょう、英: Sleepwalking)とは、睡眠中にもかかわらず体動が出現しぼんやりと歩き回る症状。夢遊病や夢中遊行症 (somnambulism) とも呼ばれる。睡眠障害として睡眠時随伴症(パラソムニア)のひとつに分類される。
無意識の状態で起きだし、歩いたり何かをした後に再び就眠するが、その間の出来事を記憶していない状態を指す。その時間は、30秒から30分までの長さになり得る。夜驚症を合併することがある。
このような症状は睡眠前半期のノンレム睡眠時に発生することが多く寝返りとともに起こることが分かっている。小児期・学童期に多い病気である
鑑別疾患にはアルコールや薬物原因によるブラックアウトがあり、これらは同様に記憶喪失を引き起こしえる症状である。これらの症状では、患者は周辺環境に対し応答できるが(たとえば会話や車両運転など)、しかし本人はそれらの事象を記憶していない。アルコールによるブラックアウトは、血中アルコール濃度が0.06g/dl以上で起こり得る。文献システマティックレビューによれば、飲酒者のおおよそ50%が記憶喪失を経験しており、それによって夢中遊行類似行動や、怪我、死亡などのトラブルを経験している。 ...
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