突発性発疹(とっぱつせいほっしん, Exanthema subitum)は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)初感染による感染症。一部、ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)によるものも存在する。1910年に初めて報告され1988年に病原体が、ヒトヘルペスウイルス6型で有ることが突き止められた。
「小児ばら発疹」、「偽性風疹」、「突発疹」、「突発性発疹症」などとも呼ばれる。俗に「知恵熱」と呼ばれる。
ヒトヘルペスウイルス6型または7型初感染による。感染源は主に家族からの水平感染と考えられる。
突発性発疹罹患後、ウイルスは唾液腺の細胞などに潜伏感染し、生涯持続する。一方で感染症に対しては終生免疫を得る。二度罹患した場合は1度目が6型、2度目が7型である場合が多い。
水痘・帯状疱疹ウイルスと違い再活性化はまれであるが、起こった場合には重症となりうる。潜伏感染したウイルスは断続的に主に唾液中に排泄され、水平感染を起こす。
ウイルス感染後の潜伏期間は10-14日程度と考えられている。発熱の2日程度前から、血液中にウイルスを検出できる。発熱の期間は3-4日間で、その後は血中に中和抗体が出現し、ウイルスは検出できなくなる。唾液腺細胞のほか、単球やマクロファージなどにもウイルスが潜伏感染すると考えられている。神経系への親和性が高く、熱性けいれん患者の髄液中にHHV ...
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