セッコク属 (学名:Dendrobium) は、ラン科に含まれる分類群の一つ。非常に種類が多く、形態も変異に富む。栽培されているものも多く、東洋ランとしては長生蘭、洋ランとしてはデンドロビウムの名で流通している。
セッコク属は東南アジアを中心に、西はインド、南はオーストラリアから北は日本まで分布し、その種数は1000を越えるとも言われる。着生植物で、よく知られるものは竹のような節のある棒状の偽球茎を束生して基部の根で樹木に張り付くものであるが、その形は多様で、一見全く違った姿に見えるものも数多い。
姿のおもしろさや花の美しさから栽培される例も多く、日本ではセッコクが古くから栽培され、特にその葉変わり品を中心としたものは長生蘭と呼ばれ、古典園芸植物の一つとして扱われる。他方、熱帯域の多様な種が洋ランとして栽培されて古くから人気があり、四大洋ランの一角に取り上げられる。交配品種や改良品種も多く、特にノビル系とデンファレ系は古くからよく知られたものである。現在でも洋ラン栽培や切り花や贈答品としてもその重要な一角をになっている。
和名のセッコクは類似の中国産のものに由来し、学名はギリシャ語の dendron ...
ウィキペディアでもっと読む