アカバナ属(アカバナぞく、学名:Epilobium 、漢字表記:赤花属)は、アカバナ科の属の1つ。
一年草または多年草でまれに低木状になる。葉は単葉で、互生または対生する。花は両性で、紅色から白色、上部の葉腋に単生するか頂生する。萼片と花弁は4個あり、雄蕊は8個でうち4個が長い。子房は下位で、花の基部に花柄状につく。花柱は1個で柱頭は4裂するか、球状または棍棒状になる。果実は細長い4稜形の蒴果になり、4室あり、先端から裂開する。1室に多数の種子がある。
日本に12種あり、数種の帰化種がある。世界の温帯から寒帯に約215種分布する。
柱頭(雌蕊の先端)が4裂するものオオアカバナ Epilobium hirsutum L. - 茎の高さは1.5mにもなり、多くの枝を分け、長い軟毛と短い腺毛が密生する。葉は長楕円形から長楕円状披針形。柱頭は4裂する。湿った草原、川岸や谷間の湿地などに生育する。本州の中部地方以北にまれにあり、ユーラシア、北アフリカの温帯に広く分布する。絶滅危惧II類(VU)(2017年、環境省)。
エゾアカバナ Epilobium montanum L. - 茎の高さは20-100cmになり、多くの枝を分け、曲がった細毛が生える。葉は卵状披針形から卵形。柱頭は4裂する。全体の印象はカラフトア ...
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