カロデンドラム・カペンセ(Calodendrum capense)とはミカン科カロデンドラム属の樹木の一種である。種小名 capense は〈喜望峰地方の〉を意味し、その名の通り南アフリカ等に自生する(参照: #分布)が、公園や街中に植栽される樹木として知られており、また精油も得られる(参照: #利用)。
英名は Cape chestnut(ケープチェストナット、ケープチェストナッツ)というが、チェス(ト)ナットすなわちクリはブナ科であり、分類学的に殊更近いというわけでもない。
南アフリカ共和国(クワズール・ナタール州西ケープ州、ハウテン州、東ケープ州、北西州、ムプマランガ州、リンポポ州)、レソト、エスワティニ、ジンバブエ、モザンビーク、マラウイ西部、タンザニア、ウガンダ、ケニアに自生する。またインドにも移入されたものが見られる。
ウガンダではムバララ県内にまばらに点在する森林にのみ、まれに自生が見られる。
ケニアにおいては高地乾燥林や川沿いの森林内に自生し、ナイロビ近郊やケニア山の西側といった標高1,200-2,200メートルの地帯に見られる。
タンザニアでも標高1,200-2,200メートル地帯の高地常緑林や川沿いの森林に自生が見られ、湿った土壌上で最も良く生育するが、ある程度乾燥した土壌上でも育つ。 ...