イワヒゲ属(イワヒゲぞく、学名:Cassiope 、和名漢字表記:岩髭属)は、ツツジ科に属する属の一つ。
小低木。茎は分枝して緑色のひも状になり、葉は鱗片状で十字状に対生し茎に密着する。茎の上部の鱗片状の葉腋からごく短い枝を出し、その先から細く長い花柄を伸ばして、下向きの花をつける。花冠は鐘形で、花冠の先が浅く5裂し、裂片は反り返る。雄蕊は4-10個。花柱は1個で糸状になり、花柱は小さい。果実は蒴果で球状になり、4-5室に分かれる。
北半球の高山帯や寒帯に分布し、10-16種あり、日本にはイワヒゲ1種のみが分布する。
C. abbreviata Hand.-Mazz.
C. argyrotricha T.Z.Hsu
C. ericoides (Pall.) D.Don
C. fastigiata (Wall.) D.Don
C. fujianensis L.K.Ling & G.Hoo
C. lycopodioides (Pall.) D.Don - イワヒゲ、日本(本州中部地方以北、北海道)のほか、千島列島、カムチャツカ、アラスカに分布する。