アーモンド(英名: Almond)は、バラ科サクラ属の落葉高木。およびこの果実の種から作るナッツである。
古くはヘントウ(扁桃)と呼ばれ、その名のとおりアンズ、モモやウメの近縁種で、梅などに似た果実をつける。その果肉は薄く食用にならないが、種子の殻を取り除いた仁の部分が「生アーモンド」として、食用になる。
アーモンドの訛ったアメンドウ、またハタンキョウ(巴旦杏)とも呼ばれるが、スモモもハタンキョウと呼ばれることがあるので混同が生じる。 人間の咽喉の器官の「扁桃」は形が似ていることからきている。
原産はアジア西南部。現在では南ヨーロッパ、アメリカ合衆国、オーストラリアなどで栽培されており、アメリカ合衆国のカリフォルニア州が最大の産地である。日本では小豆島や鹿児島県湧水町、山形県朝日町などで栽培されている。
樹高は約5メートルになる。日本では3 - 4月にかけて、葉のない枝に、アンズやモモとよく似た白色・桜色・桃色の花弁の端に小さな切り込みの入った花をサクラ同様一斉に咲かせる。ただし花柄が非常に長いサクラの花と違いアーモンドは花柄が非常に短く、枝に沿うように花を付けるため、桜色・桃色の花の品種の場合は一見モモの花のように見える。7 ...