タデ属(タデぞく、Polygonum sensu lato)はタデ科にかつて置かれていた属である。
約300種を含む大きな属だった。しかしその実態はタデ亜科全体に分散する多系統であり、Hedberg (1946) やそれに続く研究者により分割され、現在は8属
Polygonum (s.s.) ミチヤナギ属
Koenigia チシマミチヤナギ属 の一部
Persicaria イヌタデ属となった。そのうち1属は旧タデ属の学名 Polygonum を保つが、タデ類を含まず、和名はミチヤナギ属となる。
Polygonum は、ギリシア語でミチヤナギなどの茎の形から「多くの(Poly)ひざ(Gonu)がある」の意味といわれるが、その他の語源説もある。
分割の過程ではさまざまな属が提唱されたため、学名には属の異なるシノニムが多数ある。
大部分は草本で、中には数メートルの高さに達するものや、つる性(一部は木性)のものもある。湿地または水中に生育