ウシノケグサ属(学名:Festuca)は、イネ科の属のひとつ。属名は草の茎という意のラテン語に由来する。
小穂は円錐花序をなす。小穂には数個の両性花を含み、包穎は大抵は尖る。護穎は洋紙質で5脈があり、普通は背面は丸いが、希に竜骨を持つものがある。芒はない場合が多いが、直立するものをもつ例もある。
要するに、円錐花序で、小穂が多数の花からなり、さほど左右から扁平になっていないもの。その中で、護穎や基盤が無毛であれば、この属のものの可能性が極めて高いが、例外もまた多い。日本を含む温帯地方の草地や川べりなどに広く分布している。熱帯域でも高山に生育する例がある魅力的な花序を持つ種もあるが、一般的には青緑色か青灰色の葉を鑑賞するために栽培される。多くは芝生や牧草として用いられる。ロックガーデンや花壇、鉢植え用にも利用される。
日本には帰化種を含めて以下のような種がある。
F. arundinadea オニウシノケグサ
F. extremiorientalis オオトボシガラ