タチナタマメ(立鉈豆)はマメ亜科の一年草。ヨウナタマメ(洋刀豆)とも呼ばれる。西インド諸島原産。学名はCanavalia ensiformis。英語名はJack-bean。飼料や人間の食料として利用される。ブラジルではfeijão-de-porco(ブタの豆)と呼ばれる。
ナタマメに形状はよく似るが、タチナタマメは半つる性の植物で、高さが1m-2mくらいにまで伸びる。同属のナタマメと比べて、茎が立つのでタチナタマメと呼ばれる。深い根を持ち、乾燥に強い。1mほど直立した後はつるによって伸びていく。葉は互生し光沢を持ち、複葉で葉柄は長く、3小葉からなる。葉腋から花枝を出し、ピンク色ないしは紅色から紫色の蝶形花を総状花序に10~50個つける。鞘は大きく、通常長さ20~30cmで大きなものでは36cmにもなり、幅2~2.5cmほど。果実は豆果となり、鞘の中には、8-20個の白色の種子が入る。種子の長さは約2cm。Westphal (1974) は新世界に分布するタチナタマメ(C.ensiformis (L.) DC.)に関し、C.plagiospermus Piper と、旧世界に分布するナタマメ(C.gladiata ...