ルバーブ(英: Rhubarb [ˈruːbɑrb])とは、タデ科ダイオウ属の中の食用とされている栽培品種である。学名は統一されていないが Rheum rhabarbarum などが用いられる。和名はショクヨウダイオウ(食用大黄)など。多年草で太くて短い地下茎を持つ。根生する大きな葉は有毒。緑白色の小花が集まり、円錐花序を作る。
地面から伸びる多肉質の葉柄を食用とする。生ではセロリのようなパリッとした食感と強い酸味がある。一般的な調理法は果物に近く、甘味をつけてパイやクランブルなどのデザートに用いることが多い。
ルバーブにはエモジンやレイン、さらに、例えばレインの配糖体であるグルコレインのような複数種のアントラキノン誘導体が含まれており、これらが瀉下作用(機械的作用、刺激性作用の両者とも)を現すため、便秘の際に下剤として有用である。
英名の 'rhubarb'(ルバーブ)は野菜として栽培される種だけではなくダイオウ属の総称としても用いられる。特に食用種を指して 'garden rhubarb'(ガーデン・ルバーブ)、'pie plant'(パイ・プラント)と呼ぶ。
食用栽培種としてのルバーブの歴史は18世紀頃に英国で始まった。遺伝的な起源は明らかになっていないが、交雑によって得られたと信じられている。原種の1つと考えられるR. ...