スマック (sumac, ; sumach, sumaqとも表記する) (アッシリア現代アラム語: ܣܘܼܡܵܩܵܐ, アラビア語: سُمّاق), (ユダヤ教 ヘブライ語 אוֹג=Og) は、ウルシ科のヌルデ属 (Rhus) や、それに関連する類のさまざまな植物を総称的に指す言い方である。このうち、主に スンマーク・シバーガイン(Rhus coriaria)の果実を乾燥させ粉状にしたものが中東料理で香辛料として使われており、これをとくにスマックと呼ぶこともある。スマック類は世界中の亜熱帯や温帯地域、特に東アジア、アフリカ、北アメリカに生育している。
スマックは1-10メートルにまでなる潅木や低木である。葉はらせん状になっていて、三つ葉や単葉の種もあるが、たいていは羽状複葉である。花は5-30センチメートルの密集した円錐花序か穂の形をとり、それぞれの花はとても小さく、緑がかっているか、乳白色か赤色で、5つの花弁がある。果実はスマック・ボブと呼ばれる赤みがかった核果が密集した房を形成する。一部の種の核果を乾燥させ、ひいて粉にすると、風味が強い濃赤色の香辛料になる。
こうした潅木や低木は、トクノウコウやピスタチオを含むウルシ科に属し、パレスチナの木立に自生する。木は雌雄異体で、その羽状の葉は皮の生産に使用されるタンニンを多く含有する。雌性の木は、密集した房に並ぶ赤みがかった果実をつける。果実はレンズマメのような形で、毛が生えており、苦みがある。アジアの一部のコミュニテ ...