ブドウホオズキあるいはシマホオズキ、ケホオズキ(学名: Physalis peruviana)とは、ナス科ホオズキ属の多年草の一つである。ホオズキに似ているが、ブドウホウズキの方には実を包む萼が細かい毛に覆われるという特徴が見られる(参照: #特徴)。食用となる実をつけ(参照: #利用)、日本では小笠原諸島などに帰化している(参照: #分布)。
本種は熱帯地域においては多年草だが、温帯地方では一年草となる。
茎は高さ1メートルの地上茎と長い根茎(あるいは地下茎)からなり、このうち地上茎の方には微細な毛が密生する。また地上茎は分枝が少なく基部の木質化が見られ、角ばっていて若い枝には稜が見られる。地上茎は地中を横に走る根茎から直立して生える形となっている。
葉は互生し卵形で先がとがっており、全縁か、少数の鋸歯が見られ、基部はハート形もしくは円形である。葉の長さは6-15センチメートルや4-8センチメートルと報告されており、葉柄の長さは長さ2-5センチメートルである。
花は3月から11月にかけて長さ15ミリメートルほどのものが葉腋に1つずつつく。花冠は上面から見ると径2センチメートルの黄白色の五角形であり、内面に5個の黒紫斑が見られ、長さは約1センチメートルで径約2センチメートルである。雌蕊(めしべ)は1つであるのに対し雄蕊(おしべ)は5つ存在し、葯は長さ3-4ミリメートルである。萼は広鐘形あるいは短い筒状で先が浅く5つに ...