アズキ(小豆、荅、Vigna angularis)は、マメ科ササゲ属アズキ亜属に属する一年草。種子は広義の穀物であり、しょうずともいう。
以前はインゲンマメ属(Phaseolus)やアズキ属(Azukia)に入れられていたことがあった。祖先野生種のヤブツルアズキ(V. angularis var. nipponensis) は日本からヒマラヤの照葉樹林帯に分布し、栽培種のアズキは極東のヤブツルアズキと同じ遺伝的特徴をもつ。原産地は一般に東アジアと考えられているが、栽培化が起こった地域を再検討する必要がある。
日本では古くから親しまれ、縄文遺跡から発掘されているほか、古事記にもその記述がある。滋賀県の粟津湖底遺跡(紀元前4000年頃)や登呂遺跡(弥生時代、紀元1世紀頃)などから出土しており、古代から各地でから栽培されていたと考えられる。
ダイズという名前は大陸の漢字の「大豆」由来と考えられる一方で、アズキには「小豆」と漢字が当てられるが、その読みはショウズであり、アズキは大和言葉(和名)であると考えられる。「アズキ」の名称の由来については、以下の各説がある。
アは赤を意味し、ツキ・ズキが溶けることを意味し、他の豆より調理時間が短いことを意味していた。 ...