カシュー(学名: Anacardium occidentale、英名: Cashew [ˈkæʃuː]、葡名: Caju [kɐˈʒu]、和名: カシューナットノキ、勾玉の木)は、中南米原産のウルシ科の常緑高木。
その種子はカシューナッツと呼ばれ、食用とされる。アレルギー表示の特定原材料に準ずるものに指定されている。
南アメリカ大陸北部ないし北東部地域、ならびに西インド諸島各域を主な原産地とする、ウルシ科Anacardium(アナカルディウム)属の常緑高木である。学名のAnacardium(アナカルディウム)は、ラテン語のana(上向き)と-cardium(心臓)の意味からなる造語で、その果実の着果形態が「上向きの心臓」型に見えることから命名された。
充分な耐寒性はなく多雨過湿を嫌う性質で、植生環境としては、適度な降雨量のある熱帯地域ないし亜熱帯地域を好む。
樹幹下部からよく分枝し、成木は樹高8 - 15メートルほどに達する。
世界最大の巨木としては、ブラジル連邦共和国ナタール市近郊ピランジ海岸に所在の樹齢推定117年・枝域約8300m2(一般的な成木の約70倍の規模)にも及ぶそれが知られている。 ...