ゲッケイジュ(月桂樹、学名:Laurus nobilis)は、クスノキ科の常緑高木。地中海沿岸原産。雌雄異株で春に黄白色の小さな花が咲く。葉に芳香があり古代から用いられた。乾燥した葉は香辛料ローリエになり、葉と小枝は丸く編んだ月桂冠がよく知られている。
英語のノーブル・ローレル (Noble Laurel) を中国語に訳して「月桂樹」と名付けられ、それを日本では音読みしてゲッケイジュの和名がつけられた。英語名は、スイート・ベイ (Sweet Bay) 、フランス名はローリエ (Laurier) とよぶ。
地中海沿岸地域の原産といわれる常緑高木で、高さは9メートルほどになる。雌雄別株で、葉に芳香がある。花期は春(4 - 5月)で、葉腋に黄白色の小花を群がって咲かせる。
庭木、公園樹としての利用のほか、葉は料理の香味づけに、葉や果は薬用として利用される。刈り取った枝葉を採集して、陰干ししたものが月桂葉(英:ローレル、またはベイ・リーフ、仏:ローリエ)である。
葉には精油1 - 3%が含まれており、精油成分はシネオール約50%、オイゲノール約1.7%、ゲラニオール、ピネン、テルピネン、セスキペルテンなどである。果実には、ラウル酸のグリコシドを主成分とする脂肪油約25%と、シネオール、ピネン、ラウル酸などの精油約1%を含んでいる。ゲッケイジュに含まれる精 ...