オキナグサ属(オキナグサぞく、学名:Pulsatilla 、和名漢字表記:翁草属)はキンポウゲ科の属の一つ。
多年草で、直立または斜上する太い根茎がある。根茎から根出葉を束生させ、根出葉は、羽状複葉、掌状複葉または3出状の複葉になる。根出葉の腋から花茎を立て、茎につく葉は3枚が輪生する。若い時の葉は、しばしば長い白毛で被われる。
花茎の先に1個の花をつける。花弁状の萼片は5-12枚あり、外面に長い白毛が生える。花弁は無く、雄蕊が棍棒状に変形した仮雄蕊が蜜を分泌する。雄蕊、雌蕊も多数ある。果実は痩果で、花後に花柱の長い白毛がさらに伸長し、羽毛状になる。
北半球の暖帯以北に広く分布し、約45種が知られる。日本では2種が分布する。
オキナグサ Pulsatilla cernua (Thunb.) Bercht. et C.Presl
ツクモグサ Pulsatilla nipponica (Takeda) Ohwi
モウコオキナグサ Pulsatilla ambigua