ミドリノスズ(緑の鈴 Senecio rowleyanus Jacobsen)はキオン属の植物。蔓状の茎につく葉がほぼ球形をしている。観賞用に栽培される。グリーンネックレスとも呼ばれる。
常緑性の蔓性草本。茎は紐のように細くて柔らかく、径1mm前後で緑色をしている。匍匐性、または垂れ下がって伸び、地面につくとそこから根を出す。葉は径1cmほどで多肉質の球形をしている。緑色で細長い帯状の形に透明になった窓がある。なお乾燥が強いと葉は小さくなって5mm程度になる。
頭花は径1cm前後で舌状花はなく、見かけは白い刷毛状で葯は褐紫色。花柄は3-5cm。秋から冬に開花。上向きに咲く。
種小名はイギリスの植物学者ロウリー(G. D. Rowley 1921-)にちなむ。
葉の形が独特であるが、同属にはこのほかにも S. herreanus(大弦月城)やS. citriformis(白寿楽)など葉が球形に近くなるものは幾つか知られる。この属には乾燥への適応として多肉化した群が幾つかあり、それぞれに茎や葉、あるいは根茎が多肉化するなどの様々な特殊な形を示すが、本種を含むこれらは葉が多肉化する例の極端なものである。S. ...