シラカンバ(白樺、学名:Betula platyphylla)は、カバノキ科カバノキ属の落葉樹の1種。樹皮が白いことからこの名がある。別名はシラカバなど。
温帯から亜寒帯地方に多く見られる。基変種であるコウアンシラカンバ Betula platyphylla var. platyphylla とそれにごく近縁にオウシュウシラカンバ Betula pendula は、アジア北東部・シベリア・ヨーロッパの広い範囲に分布する。
日本産変種である Betula platyphylla var. japonica は、福井県、静岡県から北海道までの落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部に分布する。日本の高原を代表する木の1つである。長野県や北海道で見られる。
明るい場所を好み、生長が速いが、一代の寿命は70年程度と樹木の中では比較的短い。ブナなどの暗い場所を好む樹木にとって代わられて、通常は一代限りで消えていく。高さは20 - 30mになる。幹は30cm - 1m程でまっすぐに伸びる。枝は多岐に別れて伸び卵形の樹幹を形成する。外皮は薄く、黄色みを帯びた白色で光沢があり、紙状に剥がれる。葉は互生、卵状菱形もしくは三角状広卵形で周囲は鋸葉状。長さが4 ...