ジュズダマ(数珠玉、Coix lacryma-jobi)は、水辺に生育する大型のイネ科植物の一種である。東南アジア原産。郊外の水辺などに生える野草で、草丈1 - 2メートルほどになる。実は硬くて光沢があり、昔はつないで数珠の玉にした。類似種にハトムギがある。
和名のジュズダマは、かつて球形状の実(苞鞘)をつないで数珠の玉にしたことに由来する。別名で、ズズ、ズズゴ、ツシダマ、トウムギ、地方によっては、ズウズク(千葉県)、スズ(和歌山県)、ボダイズ(岡山県)の方言名でも呼ばれる。
三秋の季語にもなっている。花言葉は「祈り」である。
インドシナ・インドネシアなどの東南アジア、インドなどの熱帯アジア原産。日本では本州から沖縄までの範囲に分布する。主に水辺に生え、野原や空き地、湿地などに自生する。日本には古くから食用にする有用植物として、渡来したものが帰化したと考えられていて、暖地の小川の縁などに野生化している。
大形の多年草であるが、日本の関東地方では冬期に枯れて一年草となる。草丈は1 - 2メートル (m) ほどになる。茎は叢生して大株となり、根元で枝分かれした多数の茎が束になって直立して、茎の先の方まで葉をつける。葉は互生し、線形で幅広い葉を伸ばし、幅1 ...