ダリア(英語: dahlia、学名:Dahlia)は、キク科ダリア属の多年生草本植物の総称。
「ダリア」 (dahlia) の名は、スウェーデンの植物学者でリンネの弟子であったアンデシュ・ダール (Anders Dahl) にちなむ。
和名は、花の形がボタンに似ているため、テンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれた。
ヨーロッパでは、1789年にスペインのマドリード王立植物園に導入され、翌1790年に開花したのが始まりである。江戸時代1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれたのが、日本への最初の到来となった。
球根は非耐寒性であり、サツマイモに似た塊根だが、塊根自体に不定芽を生じる能力はない。そのため、塊根の生じる地下茎の芽を塊根につけて切り離し、増やす(芽のない、または切り落とされた球根は発芽しない)。こうした塊根の性質は同じキク科のヤーコンに似る。
開花時期は初夏~秋。6月~7月頃の初夏が最盛期であるが、球根を植える時期と品種によっては秋の開花を望むことも可能である。比較的高温で乾燥した環境で育つ。
18世紀にメキシコからヨーロッパスペインにもたらされ、その後オランダより日本へと渡った。以来、長い間をかけて品種改良が行われ、多種多様な花色 ...