エンダイブ(英: Endive 、学名:Cichorium endivia)は、東地中海沿岸原産のキク科の一年草で、野菜である。和名はキクヂシャ(「菊」+レタスの和名「チシャ」による)。ニガチシャという別名もある。同じキクニガナ属の多年生野菜チコリーと同様に独特の苦みがあるが、見かけはチコリーと違い非結球レタスに似ている。
現在流通している品種は、大別すると葉に切れ込みのあるゴールデンハート・サマー種と切れ込みのない丸葉のエスカロール種、ブロードリーフ・バタビアン種に分けられる。
緑の葉または軟白栽培した黄白色の葉を、生(サラダ)または加熱調理して食べる。生産量はフランスとベルギーで多い。
日本国内で流通しているエンダイブはほぼ国内産であり、主な産地は千葉、長野県である。初夏に青い花を咲かせるため、家庭園芸用として栽培されることもある。また、水耕栽培に適した野菜の一つとされ、植物工場でも栽培されている。
人類との関わりは古く、古代エジプトでは食用、観賞用として栽培されていた。古代ローマの博物学者プリニウスの著書『博物誌』にも記述がある。日本には江戸時代初期に入ってきたとみられ、貝原益軒の『大和本草』にも「紅毛萵苣」として記載されている。 ...