エニシダ属(Cytisus、金雀枝属、金雀児属)はマメ科の属の一つ。
Argyrocytisus(ギンヨウエニシダ属)、Genista(ヒトツバエニシダ属)、Spartium(レタマ属)など、25属約200種でエニシダ節(Genisteae) を構成しており、これらをまとめてエニシダ(英語ではbroom)と呼ぶことがある。
属名のCytisusは、古いギリシャ語のkytisso(つめくさ、クローヴァー)に由来するとされている。和名のエニシダは、ヒトツバエニシダ属 (Genista) の英語読みジェニスタ(或いはスペイン語のhiniesta [イニエスタ])がなまったものとされているが、確証はない。
アジア西部からヨーロッパ、アフリカの温暖な地方に30種あまりが分布している。落葉または常緑の低木で、樹高は2-4mくらい、良く分枝し、葉は単葉または3裂し、非常に細いものが多い。花は良く分枝した枝の葉腋に咲くか、総状花序を作り、一つの花は小さいが、非常に多数の花が開花する。原則として黄花だが、白花もあり、交配種には、赤・牡丹色・ピンク・オレンジ色や、それらと黄色の複色花になるものもある。果実はさやえんどうそっくりだが、熟すと真っ黒になる。 ...