オオバコ(大葉子、車前草、学名:Plantago asiatica)とはオオバコ科オオバコ属の多年草。高地から平地まで、道端などによく生える野草で、地面から葉を放射状に出して、真ん中から花穂をつけた茎が数本立つ。葉は薬草として利用され、漢方薬でも使われている。中国では車前草(しゃぜんそう)ともいう。
和名の由来は、葉が広く大きいことから「大葉子」と名付けられたと一般にいわれるが、当て字だとする説もある。地方により、別名ガエルッパ、ゲーロッパ、オンバコともよばれ、弱ったカエルをこの葉陰におくと元気になるという俗説からカエルバともいわれる。
中国では車前草と書き、「車前(しゃぜん)」は漢名で、人や車(牛車・馬車)が多く通る轍(わだち)によく生え、踏みつけに強いことからこの名がつく。
日本では北海道から沖縄までの全土のほか、国外では千島、朝鮮半島、中国、台湾、サハリン、シベリア東部、マレーシアなど東アジアを中心に広く分布する。高地から平地までの野原や荒れ地、道端などにごく普通に自生する雑草である。踏みつけに強く、人などがよく踏む道端などの場所のほか、校庭や公園などでもよく見られ、草丈が高くなる草が生えないような場所を選んで生育する。踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。 ...