スイバ(蓚、酸い葉、学名:Rumex acetosa)はタデ科の多年草。道端などに生えて、草丈は60センチメートル前後で、高いもので1メートルになる。茎葉はところどころで赤みを帯び、下部は矢じり形の根から生える葉がつき、上部は茎を抱くかたちの葉がつく。初夏から夏にかけて、赤みを帯びた淡緑の花を花穂になってつける。薬用にもできる食草で、ヨーロッパではソレルともよばれる野菜。食べると酸っぱい味がするので日本地方名でスカンポともよばれるが、同別名をもつイタドリとは別の植物である。
和名スイバの由来は、茎や葉を口に入れて噛むと酸っぱいことから「酸(す)い葉」の意で名付けられた。ギシギシという地方名もあるが、ギシギシという標準和名を持つ植物は同じスイバ属(ルメックス属)の別種にもある。このほかにも地方によって、茎をポンと折って食べると酸っぱいことからスカンポやスカンボ、スイッパ、スイコ、ショッパグサ、ネコノショッカラ(猫の塩辛)、スイスイグサなど、さまざまな別名でも呼ばれることもあり、その方言名の数は200を越えるといわれている。ただし、スカンポはイタドリの方言名としても用いられることが多い。
ヨーロッパ、特にフランスでは、英名 ...