カリッサ属(Carissa)はキョウチクトウ科の常緑低木からなる属。観賞用に、また果物として果実を食用にするため栽培される。
アジア、アフリカ、オーストラリアの熱帯・亜熱帯に20ないし30種が分布する。樹高は数メートルで枝にはとげがあり、生け垣にも使われる。花は白または桃色で、クチナシのような芳香のあるものもある。果実は液果で円く、1.5-6cmほど、赤または紫に熟しスモモに似ている。中には十数個の種子がある。果実は酸味が強いがよい香りがあり、ジャムなどにすることが多い。未熟の果実は皮に苦い乳液を含むが、熟せばなくなる。
アフリカ南部原産のオオバナカリッサ Carissa macrocarpa(シノニム: C. grandiflora)がよく栽培され、その他に次のような種がある。
C. bispinosa カリッサ・ビスピノサ