シマツナソ(縞綱麻、Corchorus olitorius)はアオイ科(従来の分類ではシナノキ科に分類されていた)の一年生草本。別名をタイワンツナソ、ナガミツナソ、ジュート。
近年は食材(葉菜)としても流通するようになり、モロヘイヤ(アラビア語: ملوخية ; mulūkhīya、「モロヘイヤ」の発音はエジプト方言による)の名でよく知られるところとなっている。
北アフリカ原産の植物で、葉は青しそに似た形をしている。種小名 olitorius はラテン語で「野菜畑の」の意味。果実は円筒形でナガミツナソ(長実綱麻)の名はここからくる。日照時間が12時間以下になると開花結実する。
種子に強心作用のあるステロイド類のストロファンチジンという強心配糖体を含むことが知られており、種子を摂食したウシやブタの死亡例が日本及びオーストラリアで報告されているが、これまでヒトにおける中毒例の報告はない。この強心配糖体は収穫期の葉、茎、根の各部位には含まれず、また野菜として流通するモロヘイヤ、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶などからも検出されなかったことから、通常の流通品については安全であることが確認されている。しかし家庭菜園などで栽培する場合は、子供が種子を誤飲することもありうるため管理に気をつけるよう厚生省が注意喚起している。 ...