シモツケソウ属(シモツケソウぞく、学名:Filipendula、和名漢字表記:下野草属)はバラ科の属の一つ。
多年草。葉は根出葉と互生する茎葉がある。奇数羽状複葉で、頂小葉は大きな掌状で分裂し、側小葉は小型で明瞭でない場合があり、茎葉の上部の場合は側小葉がないこともある。托葉があり、草質で緑色か膜質で帯褐色になる。花序は散房状か円錐状の集散花序で、花は白色か紅色で小型、花弁は4-5枚。萼は皿形で、裂片は4-5個あり反曲する。雄蕊は多数あり、心皮は3-10個まれに15個ある。
北半球の温帯から亜寒帯に10数種知られる。日本には5種が自生する。
コシジシモツケソウ Filipendula auriculata (Ohwi) Kitam.
オニシモツケ Filipendula camtschatica (Pall.) Maxim.
エゾノシモツケソウ Filipendula glaberrima Nakai
シモツケソウ Filipendula multijuga Maxim.
アカバナシモツケソウ Filipendula multijuga Maxim. var. ciliata Koidz. ...