ミドリサンゴ(緑珊瑚; 学名: Euphorbia tirucalli L.)はトウダイグサ科トウダイグサ属の低木の一種である。別名としてアオサンゴ(青珊瑚)、ミルクブッシュ(英語: milk bush)などがある。観賞用に栽培される。アフリカ東部周辺の乾燥地の原産と考えられるが、世界の熱帯に広く帰化している。ただし文献によってはインド原産でそこからアフリカ全土に定着したのではないかとするものもあり、原産地に関してははっきりとしていない。
この植物に含まれる乳液は、少なくとも人間にとっては有害なものである(参照: #利用)。
また多肉化するトウダイグサ属植物という条件に当てはまるため、ワシントン条約(CITES)附属書IIの適用対象となる。
Haevermans (2017) によればアンゴラ、コンゴ民主共和国、ザンビア、スワジランド、タンザニア、マダガスカル、南アフリカ共和国、モザンビーク、ルワンダに自生し、インド、ガーナ、フィリピン、ベトナムに見られるものは移入されたものであるが、エチオピア、エリトリア、サントメ・プリンシペ、スーダン、ソマリア、南スーダンで生育しているものは起源がはっきりしていない。ケニアに見られるものは生け垣として植えられたものが野生化したものである。熱帯ではどこでも見られるが、有用植物として利用されてきた歴史が長く、移入されたものが結果的に野生化したために分布、特に原産地が分からなくなっている。 ...