オオフサモ、別名パロット・フェザー(Myriophyllum aquaticum)は、アリノトウグサ科の水生植物。南アメリカのアマゾン川が原産地であるが、アクアリウムやビオトープなどの観賞用として各地に移入され、日本などで侵略的外来種となっている。特定外来生物、日本の侵略的外来種ワースト100。
原産地はアマゾン川であるが、現在ではほぼ世界各地に分布している。1800年代にはすでに北アメリカに持ち込まれ、1900年代に南アフリカ、日本、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどに定着したとされる。温暖な気候を好むため、アメリカ合衆国では主に南部に生育している。オオフサモは淡水性の水草であり、湖沼やため池、河川、水路などに生育する。
多年生の抽水植物。茎は約5mm、葉は緑白色で羽状に裂け、5-6輪生する。雌雄異株で、花期は6月。ほとんどの株は雌株で、雄株は南アメリカ以外では確認されていない。雌株は白い柱頭を持った小さい花をつける。花は結実せず、匍匐茎を伸ばしたり、切れ藻から再生するなどして無性的に繁殖する。冬にも枯れずに越冬する。
アメリカ合衆国のフロリダ州では、カミナリハムシの仲間が幼虫の寄生先としてオオフサモを利用しているのが発見された。 ...