ヒロハフサマメノキ (Parkia biglobosa (Jacq.) G.Don) は、マメ科ネムノキ亜科の植物。おもにアフリカのセネガルからスーダンにかけてのサバンナ地帯に分布しており、また南米や西インド諸島でも栽培されている。アフリカイナゴマメ(African locust bean)とも呼ばれるが、イナゴマメ(キャロブ)とは亜科のレベルで異なる植物である。
Parkia biglobosa にヒロハフサマメノキの和名をあてた文献としては堀田・新田 (1989) や森ら (1997) があるが、平井 (2005:511) はヒロハフサマメノキの和名は同属の別種でアジア産の P. sumatrana Miq. にあてた方が良いとの見解を示しており、さらに Corner & Watanabe (1969) がヒロハフサマメノキの和名を与えたのはここまで挙げられた2種のいずれとも別種である P. biglandulosa Wight & Arn. である。また、P. filicoidea Oliv. とは近縁種であり非常に混同されやすく、この種も African locust bean ...