スピノサスモモ (英語: Blackthorn ブラックソーン;フランス語: prunelle プリュネル;ドイツ語: Schlehe シュレーエ) はスモモ属の低木、または小高木である。
ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに自生。両性花で、濃紫色のスローと呼ばれる果実をつける。果実は英国などでスロー・ジンというリキュールの材料となるほか、木材は杖、特にアイルランド伝統の棍棒杖に利用される。
学名 spinosa は、ラテン語でトゲ状を意味する。英名 blackthorn は黒い樹皮とトゲ (thorn) に由来するといわれる。果実の英名 sloe は、古英語の slāhから来ており、ドイツ語 Schlehe シュレーエを含めドイツ語族の各言語に同源語がみられる。
スピノサスモモという和訳名が、学究論文や政府(農林水産省植物防疫所報告等)などで確認できる慣習的に blackthorn (仏:prunelle)は、「リンボク(の一種)」などと和訳されるが、リンボク(P. spinulosa)は日本原産の別種である。
果実は小さいスモモに似ていて、保存食に向くが、(ヨーロッパで行われているように凍らせなければ)いくらか酸っぱい。アルプスで見つかったアイ ...