アリゾナイトスギ(学名:Cupressus arizonica)は、ヒノキ科ホソイトスギ属の常緑針葉樹の高木。
原種は、北米のアリゾナ州からカリフォルニア半島、メキシコ北部に生育している。主幹は直上し樹高は15m-35mに育つ。樹形は円錐形。樹皮は薄く、成長とともに自然に剥離する。枝は水平-やや斜上に分枝する。葉は鱗葉で、白青緑色ないし灰青色を呈し観賞樹木としての価値が高い。いくつかの園芸品種が開発されているが、全て根の発達が悪く、倒れやすいという欠点がある。本来は雨や風の少ない地域に自生する。
Cupressus arizonica'Blue Ice'(ブルーアイス) - 園芸用品種の代表種。非常に成長が早い。円錐形で高さ10mに育つ。ホワイトブルーの樹氷のような色が高く評価される。5-6月の新梢伸長期が最も美しい。コニファーの中で最も香りが強い。根の発育が悪いので風や雪によって倒れやすく、移植や繁殖は難しいとされる。夏の暑さには強いが、-10度以下の寒冷には弱い。日本では東北南部が北限とされる。白い粉をふいたような青緑色の葉が特徴的。根は柔らかく、片側性に数本しか生えないので、非常に倒れやすく頻繁な剪定を行って、高さと大きさを抑える必要がある。鉢栽培は難しい。 ...