カワミドリ(学名 Agastache rugosa )は、シソ科カワミドリ属の多年草 。ハーブのアニスヒソップと同類で、草全体に芳香があり、長い紫色の花穂をつける。薬草として知られ、茎葉や根が漢方薬に用いられている。
和名カワミドリの意味は不明。牧野富太郎の『新牧野日本植物圖鑑』でも触れられていない。別名でハイソウコウ(排草香)ともよばれる。学名(属名)の Agastache は、「穂を持つもの」の意味で、花穂の形状に由来する。
英語では「Korean mint」(朝鮮ミント)
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布。国外では、朝鮮半島、中国大陸、シベリア東部に分布する。明るい山地に自生し、やや湿った林や、川岸、沼岸などの流れの縁、湿りがちな場所に生えている。
植物体全体にハッカのような特有の強い芳香がある多年草。草丈は40 - 100センチメートル (cm) で、茎の断面は四角形で直立し、上部は分枝する。葉は対生し、葉身は卵状心臓形で、やや薄く、長さ5 - 10 cm、幅3 - 7 cmになる。葉の先端は鋭くとがり、基部は心形または茎の上部につくものは円形になり、葉の裏面に微細な白毛が生え、葉縁にギザギザした鈍い鋸歯がある。葉柄は1 ...