アセロラ(スペイン語: acerola)は、キントラノオ科ヒイラギトラノオ属(Malpighia)の植物のうちの特定の数種またはその果実である。
アセロラ(acerola)という語は中南米スペイン語を経て英語に取り入れられたが、本来はバラ科サンザシ属の Crataegus azarolus を指していた。
アセロラの学名とされるのは Malpighia emarginata や Malpighia glabra で、Lim (2012) のように両者をシノニムの関係にあるとする文献も存在するが、Hassler (2019) や World Flora Online は両者を別種として扱っている。坂﨑 (1998) はアセロラの学名を Malpighia punicifolia とする一方 M. glabra をバルバドスチェリーと呼んで区別し、現在栽培されているアセロラの多くが M. glabra と M. punicifolia の交雑種とされ、両者の相違点はバルバドスチェリーの10本の雄蕊(おしべ)と3本の花柱の長さが同じであるのに対し M. punicifolia の雄蕊や花柱の長さは不揃いである点としているが、Hassler ...