ツルナ(蔓菜、Tetragonia tetragonioides)はハマミズナ科(以前の体系はツルナ科)の多年草。多肉で海岸の砂地に生え、食用にもされる。
和名の由来は、茎がつる状に地面を這って伸びることから、蔓菜(つるな)とよばれている。
地方名はハマジシャ(浜萵苣)、ウミジシャ、ハマナ、イソナ、スナカブリなど。沖縄県ではハマホウレンソウやハマナの名で親しまれており、沖永良部島ではハマチシャと呼ぶ。
中国植物名は、蕃杏(ばんきょう)。ニュージーランドのマオリ人が食べていたことから、別名「ニュージーランドのホウレンソウ」(英語名:New Zealand spinach)ともよばれている。
主として太平洋沿岸(アジア、オセアニア、南米)の熱帯から温帯の海岸に広く分布し、日本では北海道西南部・本州・四国・九州・沖縄に自生する。各地の海岸の砂地や礫地に群生して自生する多年草。果実は、波に運ばれて海岸に打ち上げられて繁殖する。ヨーロッパでは、野菜として栽培もされている。
茎は高さ20 - 60センチメートル (cm) で、つる状に伸びて地面を這うように広がる。やがて枝分かれして、斜めに立ち上がるようになり、夏から秋にかけて、高さ50 ...