ツレサギソウ属(ツレサギソウぞく、学名:Platanthera)は、ラン科に属する属。
地生の多年草。根はやや肥厚し、伸長する。葉は1-12個が互生し、葉身は線状披針形から長楕円形になる。花は頂生して総状花序につき、花は小型またはやや小型、色は白色または淡緑色から黄緑色となる。3萼片は卵形から広卵形でほぼ同形、背萼片は直立し、側萼片は斜上または反り返る。側花弁は斜卵形で萼片と同じ長さになり、ふつう直立または斜上し、背萼片とともにかぶと状になる種もある。唇弁は3裂または全縁で舌状になり、基部に距が生じて突出し、長さはは短いものから長いものまである。蕊柱は短く、先端の上面の葯室は離れてつき、下面の小嘴体は低く幅広い。仮雄蕊は退化して目立たない。花粉塊は2個あり、粉質になり、粘着体は露出する。
主として北半球の温帯、ヨーロッパ、アジア、北アメリカに分布する。一部はマレー諸島・ニューギニア島などの熱帯アジア、北アフリカ、中央アメリカに進出している。約200種が知られている。
属名 Platanthera は、ギリシャ語で platys「広い」+anthera「葯」の意味で、タイプ種の葯間が広いことから。 ...