ラッキョウ(辣韮、薤、辣韭、学名: Allium chinense)はネギ属の多年草・野菜。別名は「オオニラ」、「サトニラ」。
中国、ヒマラヤ地方が原産。白色または紫色を帯びた白色の鱗茎を食用とする。
特有の強い匂いと辛味を持つ。この匂いはニンニクやニラと同じアリル硫化物である。
主に塩漬け、甘酢漬け、醤油漬けで食べる。ただし市販されるほとんどの品は甘酢漬けである。カレーライスのつけあわせ(薬味)として、福神漬とならんで一般的な存在である。アリル硫化物が消化を助けるほか、ポークカレーの豚肉に含まれるビタミンB1の吸収に役立つといわれる。
鳥取県(鳥取砂丘)・福井県(三里浜)・鹿児島県南さつま市(吹上浜)の特産品である。漬物にしない状態では生ラッキョウとも呼ばれるが、収穫期に自家製漬物用として出回る以外はあまり流通していない。
大乗仏教において摂食が避けられることのある五葷のひとつである。
日本では、軟白栽培された若摘みのラッキョウ(根ラッキョウ)がしばしばエシャロットと混同される。これは1960年代に東京の市場で働いていた男性が新たに仕入れた早採りらっきょうを、当時まだ日本に輸入されていなかったエシャロットの名称で売り出したことに起因するが、その後本物のエシャロットが輸入販売されるに至ってからはエシャレ ...