アオキ(青木、学名: Aucuba japonica)は、ガリア科またはアオキ科(Aucubaceae)アオキ属の常緑低木。青々とした葉と赤い果実が特徴で、山地の林内に自生するほか、庭木にも使われる。
和名アオキの由来は、四季を通じて常緑で葉のほか、枝も常に緑色(青い)であるため名付けられた。別名で、アオキバ、ヤマタケとも呼ばれる。
学名は、属名アウクバ(Aucuba)が和名でアオキバ(青木葉)がラテン語読みでそのまま使われており、種名ジャポニカ(japonica)は「日本の…」という意味である。英語ではジャパニーズ・ローレル(Japanese laurel)ともいい、ゲッケイジュ(月桂樹)の葉の形と色から名付けられたという説がある。
日本原産。日本の東北地方の宮城県以西、関東地方以西の本州・四国・九州や沖縄、朝鮮半島に分布する。日の差し込む低山のスギ林や照葉樹林内に自生し、雑木林などでもよく見られ、日陰でもよく育つ。北海道、本州北部の日本海側の多雪地には、積雪に適応した変種ヒメアオキが自生する。
冬の間についている俵形の赤い果実が美しいことから、庭木や公園樹としての利用も多く、園芸品種の栽培もされている。 ...