ミズアオイ属(ミズアオイぞく、学名:Monochoria、和名漢字表記:水葵属)は、ミズアオイ科に属する属。
淡水に生える抽水性植物で一年草。茎は、横に這う根茎になって斜上して葉が束生するか、または短い球茎状になって葉が根生する。葉身は線形、披針形、心形または矢じり形で、葉柄はふくれない。花茎の上側の葉は苞となって直立する花茎を包み、花茎の下側の葉は葉鞘となって上側の苞を包む。
花は総状花序、円錐花序または散形花序になってつく。花は両性花。花被片は6個あって基部まで離生し、内花被片がやや大きく、色は青紫色でときに緑色がかる。雄蕊は6個あり、うち5個の葯は黄色で小型、残りの1個は紫色で大型になり、葯は花糸に底着する。子房は上位で3室、胚珠は多数あって中軸胎座につき、柱頭の先端は頭状になる。果実は蒴果となり、胞背裂開する。種子は小型で縦に稜がある。
アジア、アフリカ、オーストラリアの温帯から熱帯に分布し、8種あり、日本には2種が分布する。
ミズアオイ Monochoria korsakowii Regel et Maack - 茎は横に這う根茎となって斜上し、葉が束生する。葉身は心形で長さ5-20cm。花序は葉より上にあり、10-20個以上の花をつける。花被片は長さ15-20mm。日本での花期は8-10月 ...