シュスラン属 (Goodyera) は、ラン科に属する植物の属の一つ。ランとしては比較的普通な草の形をしている方で、ツユクサなどを思わせる姿である。
比較的小柄で柔らかい植物である。大部分は地上性で、ごく一部に着生植物となるものがある。
下部の茎は横に這い、節ごとに葉と根を一つずつ生じる。根は太くてあまり伸びず、分枝しない。葉はやや幅広い例が多く、はっきりとした柄がある。茎の先端は立ち上がり、穂状に花序をつける。ただし短くなって数花をつけるだけの種もある。また、一部の種では匍匐する茎が短くつまり、全体に立ち上がった姿になる。花は大きく開かない。上側の3弁が互いにくっついて花の上側を覆う。下側左右はやや開く。唇弁は広がらない。
ヨーロッパからアジア、北アメリカに分布し約40種が知られる。日本からは以下のような種が知られている。
ツリシュスラン Goodyera pendula Maxim.
ヒロハツリシュスラン G. p. Maxim. f. brachyphylla (F.Maek.) Masam. et Satomi
キンギンソウ G. procera (Ker Gawl.) Hook. ...