オオバギ(大葉木、学名: Macaranga tanarius (L.) Muell. Arg.)は、トウダイグサ科の樹木の一種である。丸い大きな葉をつける。成長が早い先駆植物の樹木として知られる。別名オオバキ。
名前の通り大きな丸い葉を付ける。葉柄が葉の裏面中央寄りにつき、ハスの葉のようになる。成長が早く、攪乱のあった場所に急速に進入し、素早く成長する先駆植物としても知られる。沖縄では中南部が沖縄戦で荒廃したため、この種が広く覆っている。
材としても、街路樹としても利用されてきた。最近はプロポリスの起源植物であることが発見され、薬用の利用も試みられている。
常緑性の小高木で、高さ4-10mになる。枝は太くて、若い間は少し毛がある。葉は互生し、長さ6-15cmにもなる長い葉柄を持つ。葉身は広卵形、卵形、三角状卵形などで、長さは10-25cmになり、先端は細く突き出し、基部側は丸く、縁は滑らかか鋸歯がある。葉柄は基部側の裏側に、盾状に(ハスの葉のように)付く。葉脈は葉柄の付着点から放射状に伸びる5-7本がよく目立ち、裏面には黄色い腺点と鱗状の毛が多い。
花は3-5月に咲く。雌雄異株。花序は苞状の托葉の腋に付き、黄緑色で小型。雄花序は総状か円錐状で長さ13-130cm、雄花は球形か卵形で卵形の苞の腋に多数着き、萼裂片は四個が敷き石状になり、花弁はない。雄蘂は4-6個で葯は4室。雌花序は ...