ヘンヨウボク(変葉木、学名:Codiaeum variegatum)またはクロトンノキとは、トウダイグサ科クロトンノキ属に属する植物である。ジャワ島、マレーシア、オーストラリアなどで原産している常緑植物である。一般的には英名からクロトンの名称で呼ばれているが、ハズ属(英語: Croton)には属していない。
茎が直立することで高さが1 - 2 m程になる常緑低木である。枝は無毛であり、葉の傷跡が顕著に残る。
つやのある厚い革質の葉が互生している。葉柄の大きさは0.2 - 2.5 cmであり、葉の形は楕円形から線形のもの、ほこ形や卵形のもの、波状の縁を持つもの、螺旋形にねじれているもの、中央部が主脈だけになり先端部に葉身ができる「飛び葉」形のものなど多岐にわたる。葉の模様は、白、黄色、赤、薄紫、褐色、桃色、橙色などの色で構成された線や斑点によって作られており、この模様の豊富さがヘンヨウボクの名前の由来となった。
雄花は白色であり、繊細な小花柄やがく片よりも小さい5枚の花弁、20 - 30本の雄蕊を持つ。雌花は黄色がかった白色であり、雄花と比べてやや大きい小花柄ややや三角形に近い卵型のがく片を持ち、全体的に丸みを帯びた形状の花である。 ...