アオツヅラフジ(青葛藤、Cocculus orbiculatusまたはC. trilobus)はツヅラフジ科のつる性落葉木本。有毒の植物で、別名、カミエビとよばれる 。
緑色の細いつるは、枝分かれしながら左から右巻き方向に他の物に巻きついて長さ2メートル (m) 以上にも伸び、若いつるは細かい毛が密生するのが特徴である。つるはオオツヅラフジほど太くはならず直径1センチメートル (cm) ほどまで生長し、秋になるとつるの芯がしまって緑色から紫黒色へ変色する。
葉は互生し、形は全縁で、卵型あるいは広い卵型ないし心臓型をしており、多くは葉先が丸く浅く3裂することもあり形にはバラエティがある。長さは6cm前後で、オオツヅラフジと比較して大きくならず葉柄も短い。表面は少し光沢があり、短毛が密生。葉脈は基部からの主脈が目立つ。
雌雄異株。夏の7 - 8月にかけて円錐花序が枝先と葉腋から出て、淡黄色ないし黄白色の小さな目立たない花を多数つける。萼片と花弁がともに6枚ずつあり、萼片は、外側に小さい萼片が3枚、内側に大きい萼片が3枚つく。花弁は先端が2裂し、萼片よりも短い。雄花は6本の雄しべ、雌花につく雌しべの柱頭は6個ある。 ...