ダルベルギア・レトゥサ(Dalbergia retusa Hemsl.)とは、中米原産のツルサイカチ属の植物の一つである。同属の D. granadillo Pittier とともにココボロ材(cocobolo)という木材が得られる(参照: #利用)。ダルベルギア・ニグラ(D. nigra、通称: ブラジリアンローズウッド、附属書Iに記載)を除くツルサイカチ属の種全体が2017年10月4日から有効となっているワシントン条約附属書IIに記載されているため、ダルベルギア・レトゥサに関しても附属書IIが適用される。ダルベルギア・レトゥサはニカラグアローズウッド(英語: Nicaragua rosewood)や granadillo とも呼ばれる。
命名者の異なる Dalbergia retusa Baill. は D. pervillei Vatke という種のシノニム扱いであり、これは本種とは分類学的に別種である。
中央アメリカ(具体的にはエルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ベリーズ、ホンジュラス、メキシコ)やコロンビアに自生する。この高木は中規模で乾燥地に生育し、樹高20-30メートル、胸高直径1メートルに生長する。 ...